酸素透過性(Dk値)と含水率
コンタクトレンズの性能を比較する際に、酸素透過性(Dk値)の値を比較材料にすることが多いようです。
これは酸素透過性(Dk値)が高ければ性能が良いコンタクトレンズという考え方が強くあったことや、コンタクトレンズ性能を数値で示す材料が他にないのが理由で、たとえば、コンタクトレンズのデザインや装用感などは実際に装用してみないとわからないためです。
コンタクトレンズの酸素透過性(Dk値)とは
酸素透過性Dk値はコンタクトレンズに用いられる材質固有の酸素透過性を示す値です。
Dは材質中でガス(酸素)がどれだけ移動したかを示す拡散係数です。
kは外から材質中へどれだけガス(酸素)が入りやすいかを示す溶解係数です。
酸素透過性(Dk値)が同じでも、レンズの厚みが薄いほうが透過しやすいため、酸素透過性(Dk値)をレンズの厚みで割った値(Dk/L値あるいはDk/t値)を比較材料にすることができます。

ハードとソフトコンタクトレンズのDk値と含水率
酸素透過性(Dk値)が大きいほど酸素が透過しやすいことになります。ハードコンタクトレンズは素材自体の酸素透過性を高めていますが、ソフトコンタクトレンズでは、
①水分の含有率を高める
②中心の厚みを薄くする
ことにより、酸素透過性を高めます。
ソフトコンタクトレンズで、含水性ソフトコンタクトレンズの場合は、酸素透過性(Dk値)は含水率が高いほど酸素透過性が高い傾向があり、一方、シリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズは、シリコーンが水(涙)よりも酸素を透すため、含水率は低くても酸素を多く透します。
角膜にはたくさんの酸素が必要ですので、酸素をたくさん角膜に送るためには、コンタクトレンズの装用時間を短くすることが最も効果的です。
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